2007年8月14日

NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」(2007年NHK)

原作「総員玉砕せよ!」は読んでないんですが同様の自伝的作品「昭和史」などは読んでいたので、水木さんがこの絶望的『玉砕命令』状況から奇跡の生還を果たす下りは知ってましたが、それでもやはり衝撃的な内容のドラマでしたね。
戦争の愚かさや悲惨さ、原作との相違点、丸山二等兵(水木しげる)役の香川さんの静かなる怪演技については他の方のブログにお任せするとしてここでは別視点で。

びっくりしたのは劇中、水木を心配するあまり漫画原稿から飛び出して会話を始める鬼太郎(野沢雅子)、目玉おやじ(田の中勇)、ねずみ男(大塚周夫)がアニメ版第一期のオリジナル声優トリオだったこと。

放映元(フジテレビ)でもないNHKがここまである意味凝ったキャスティングを配した理由は水木が戦後売れっ子漫画家になった時代、昭和四十年代の背景をよりリアルに表現したかった演出意図の一つだと思われますがそれにしてもやるやる。。
BS2まるごとガンダムでも取り上げましたが最近のNHK制作スタッフによるオタクのツボ押さえは徹底しており清々しい程ですね(笑)。

反戦ドラマとして観るだけでも非常に良く出来ていて圧巻なんだけど、水木ファンおよび第一期アニメ版鬼太郎世代にも細かく配慮を施した秀作です。
---
NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕〜水木しげるの戦争〜」
http://www.nhk.or.jp/nagoya/kitaro/

続きを読む "NHKスペシャル「鬼太郎が見た玉砕」に思う" »

2006年11月13日

のだめカンタービレ(2006年フジテレビ)

月9が毎週こんなに待ち遠しいのは本当に久々です。。
人気コミックのドラマ化であることや大胆なキャスティングにやたら注目が集まってますが
私が注目してるのはやはり脚本の衛藤凛さん。
原作の面白さを生かしつつ、テンポの良い軽快でいて上質なセリフ回しは
スローダンス」同様あいかわらず秀逸です。
今作ではさらに構成力の上手さも光って見えますね。
---
のだめカンタービレ
http://wwwz.fujitv.co.jp/nodame/index2.html

続きを読む "のだめカンタービレ" »

2005年10月28日

24 TWENTY FOUR(2001〜2005年アメリカ)

面白かったけど、つ・疲れた…。
もっと緻密なサスペンスドラマかと思いきや派手なハリウッド娯楽映画(パトリオット・ゲーム+ダイハード)がまんまTVシリーズになったよーなカンジ?
お金めちゃめちゃ掛けててクオリティー高し!ありえない展開(選択肢がかならず最悪な道を選ぶ仕様とか)と駆け引きが変にリアルだったりする緊張感が抜け出せない面白さを呼ぶ。
シーズン4あたりになるともうほとんど同じよーなパターンで飽きてるんだけども、ついつい惰性で見続けてしまうのがこのシリーズの恐ろしいトコ。
やっぱシーズン1・2あたりが一番面白かったか…1でキムが一日に三回くらい誘拐され直されてるのが妙に可笑しいw
うーむ四日間(わしは二週間)の出来事だったとは到底思えん…。。。
---
24 TWENTY FOUR
http://www.foxjapan.com/tv/bangumi/24/season3/

続きを読む "「24」シーズン1〜4を二週間サルのよーに見続けてた。" »

2005年9月 7日

スローダンス(2005年フジテレビ)

なんだかフジの月9はここ数年サッパリ冴えなくて人気取りに走ってまた恋愛もので来たか程度にしかチェックしてなかったんですが、これは油断してました、かなり秀逸な恋愛ドラマですね!

セリフ劇の上手さもあるんですが、トレンディードラマの頃から脈々と受け継がれてきた"ナンか気取ってる感"を完全に排除し、まさに等身大ガチンコ恋愛を丁寧にナチュラルに描かれた作品ですごく好感が持てます。
等身大ぽさが、どことなく知る人ぞ知る恋愛邦画の秀作「ふたりぼっち(1988年公開:榎戸耕史監督)」を思い出しましたよ。
脚本の衛藤凛さんはディビジョン1#ステージ8「放課後。」を書いた人だったんだね、なんとなく納得。。
上質な台詞を書ける人だ。

さて深津さんはまあ別次元に上手い女優さんとして、あんま好きくないし大して上手いとも思った事のない広末さんが結構はまったカンジの役でがんばっててびっくりしました(笑)。
出産して一皮剥けたとか??
---
スローダンス
http://wwwc.fujitv.co.jp/sd/index2.html

続きを読む "スローダンス" »

2005年6月 8日

赤い疑惑(1975年・2005年TBS)

赤い疑惑
はぅ!…もう30年も経つのかぁ〜。。。
山口百恵→石原さとみのラインは、ずばりタラコクチビル繋がりですか??(爆)

30年前のオリジナル友和&百恵版「赤い疑惑」はそーとー入れ込んで観ていたクチなので期待感半分不安感半分ってなカンジです。
主演の石原さとみさんって元気&健康的イメージで売ってる人なので、逆にどこまで病弱で幸薄い主人公"幸子"を演じられるかが見物ですね。

仕合わせ薄い少女ぉ〜サ・チ・コ〜♪←バンバンではないw
---
赤い疑惑
http://www.tbs.co.jp/a-giwaku/

続きを読む "赤いシリーズ再び" »

2005年5月14日

タイガー&ドラゴン(2005年TBS)

タイガー、タイガー、じれタイガー!ww
クドカンのライトなハイセンスと古典落語の人情話が上手くマッチして近年ドラマでは(クドカン作品の中でも)ベストドラマだと密かに思ってたんだけど今週の第05話「厩火事」でこれは傑作ヒューマンドラマである!と確信した。
---
タイガー&ドラゴン
http://www.tbs.co.jp/TandD/

続きを読む "「タイガー&ドラゴン」第05話「厩火事」の回で" »

2005年2月15日

スタートレック ENT(2001年アメリカ)

あらら、やっぱりですか…。。。
ENTはスタトレ好きには周知の通り”スタトレ0”つー位置付けで、すんごく期待して観てたんだけど、コレちっとも面白くならないなーと思ってた矢先でのお知らせなんで残念ながら納得ッス…。
ただ面白くないだけじゃなく、なんか納得出来ないイライラする話が多かったものなー。
決定的なのは66話「策略」デグラへの姑息な騙し方とか71話「球体創造者」異星人船のワープコイル強奪とかですか…。。。

前作VOYは兎に角、破天荒にやりたい放題やり尽くした感(笑)があるのでENTは制作の立場的に難しかったとは思うんだけど、わしとしては地味でも”スタトレ0”の世界をしっかり見せてくれたらそれだけでOKなはずだった。
でも、なんか期待してたものとは違ってドラマ性が薄くてアクションもののスタトレなん??てな印象でしたね。「そんなんスタトレとちゃうわ」と米国人も思ったかどーかは知らんが(笑)、まあしかし熱心なトレッキーが渦巻く本国でも低視聴率だったのでは致仕方ありませんね。。

続きを読む "スタートレック エンタープライズが放送打ち切りに" »

2005年1月29日

優しい時間(2005年フジテレビ)

倉本聡最新ドラマ、寺尾聰の初起用はちょっとどうかな??と心配してたけど結構イイですね!
「北の国から」では、もー五郎さんがミレニアム以降しなしなであんな状態になっちゃっいましたけど(笑)、また、新しい父親像を描こうとしてる気迫がビシビシ伝わってきます。。

今回、寺尾聰を使うってとこがミソのよーで、さすがに若い?(たぶんやりたかったのだと思うけど)父親ではありませんが寺尾聰の新鮮さと相変わらずの老練な脚本には唸らされます…(笑)。
浅田○郎原作のヲヤジ・リリカリズムなだけのドラマを見せられるよりは数倍楽しめそう。。。
---
優しい時間
http://www.fujitv.co.jp/yasashii/index2.html

続きを読む "優しい時間" »

2004年12月20日

アイ’ムホーム 遙かなる家路(2004年NHK)

このドラマの原作は石坂啓さんが息子さんの「リク」君の育児でしばらく漫画家業から離れてて
復帰第一弾として1998年よりビックコミック・オリジナル誌に不定期連載されていた作品ですね。
わしも久々に石坂さんのお手伝いに行ってたので実に思い出深い作品です。

石坂さんの作品がドラマ化されて原作通りだった例しがないですが
これは原作に忠実に描かれてて良かったッス〜。
それにしても主役の時任さんはしっかりした役者さんだなぁ…。

手伝いに行ってはいつの間にやら近所の飲み屋でグルグルになるまで飲めや歌え?な
状態になっていて、なんだか手伝いに行ってるのか飲みにいってんだか分からない
メチャメチャ楽しくて愉快な日々でしたね(笑)。。。

続きを読む "アイ’ムホーム 遙かなる家路" »

2004年12月 9日

黒革の手帖(2004年テレビ朝日)

後半は絶対に刑事が動く話かと思ってたら最後まで出てこなかった…(笑)。
セーチョー原作ものでは、珍しく悲壮感の全くない痛快娯楽作でしたね!
このシリーズはちょっと今後も楽しみ(笑)。。
---
松本清張 黒革の手帖
http://www.tv-asahi.co.jp/kurokawa/

続きを読む "黒革の手帖" »

アーカイブ

Powered by Movable Type 4.27-ja